部活の楽しいところ、大変なところは?【中2生204人が回答】

小学校から中学校に進学する際、大きな変化の一つが「部活動」。「中学ではどの部活に入ろうかな」「部活ってどうやって選んだらいいのかな」…と考えている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、前回に引き続き、ステップに通う中2生へのアンケート結果をご紹介します。

第1回は、「部活の加入率」「部活を選んだ理由」「部活選びのポイント」を紹介しました。
→中学校の部活選びのポイントは?【中2生204人が回答】

今回は、自分の部活のアピールポイントや、部活の楽しいところ、大変なところを答えてもらいました。部活選びの参考にしてください。

※同じ名称の部活でも、学校によって練習内容・人数・雰囲気などの特徴は異なりますので、その点はご留意ください。

このアンケートについて
実施時期:2021年10月
対象:高校受験ステップ・Hi-STEPに通う中2生(回答:204人)

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Q.あなたの部活のアピールポイントは?

今回、アンケートに回答してくれた中2生の部活は次の通り(学校によって部活の種類や名称は異なります)。

【運動部】

 バスケットボール、バドミントン、テニス、サッカー、陸上、卓球、野球、バレーボール、水泳、ソフトボール、剣道、ハンドボール、柔道

【文化部】

 吹奏楽、美術、科学(理科含む)、演劇、写真、家庭

そこで、「自分の部活のアピールポイント」を聞いてみると…

運動部の場合

  • 室内のスポーツだから、雨で練習がなくならない。自分好みの色々なプレースタイルで戦える。(卓球部)
  • バスケは他のスポーツより展開が速いので、観ていても飽きることがないし、合わせのプレーが決まったときの気持ちよさはチームスポーツならでは。(バスケットボール部)
  • 陸上競技は「足が速くないといけない」と思われがちだけど、走幅跳や砲丸投げなど技術がメインの種目もあるので、自分に合うものが見つかる。(陸上部)
  • バスケは5人チームだから、自分がミスってしまっても、チームの仲間が助けてくれる。(バスケットボール部)
  • 初心者でも強くなっていけて楽しい。いろいろな技術があり、いろいろな攻め方をする人がいるのでおもしろい。(卓球部)
  • ダブルスをやっていると、ペアの人ときずなが深まるのを感じます。アドバイスし合って一緒にがんばっていくのがバドミントンのいいところです。(バドミントン部)
  • 足が速くなるし、体力もつく。体育館で活動するので、日焼けしない!(バスケットボール部)
  • コートの中の仲間と協力してボールをつなげるので、団結力がある。(バレーボール部)
  • 個人競技なので、やればやるほど記録が伸びる。自分のがんばり次第。(陸上部)
  • 冬はけっこう楽。毎年プールの授業でいい成績をとれて、かっこよくなれます。(水泳部)

文化部の場合

  • 先輩後輩関係なく楽しむことができる! 楽譜が読めない人でも、入部すると絶対に読めるようになります!(吹奏楽部)
  • 活動は主に個人研究なので、個性が活きる。友達とグループ研究をしたり、理科室の道具を使って実験ができることも。(理科部)
  • 自分のやりたいこと、新しいことに自由に挑戦できる! 行事の看板作成、文化祭での個人制作のため、秋は忙しい。(美術部)
  • 「吹奏楽部は女子しかいない」というイメージがあるかもしれないけれど、私の部の場合、パーカッションやトランペット、バスクラリネットパートなどに男子部員もいるから、男子も気軽に入れる! 文化祭でJ-POPやK-POPを演奏するのも魅力的!(吹奏楽部)
  • 学年がちがう人と作品を作るときがあるので、交流が増える。習い事と両立できる。(美術部)

強さや雰囲気の良さを挙げる人も

  • 監督が実績のある人で、教えるのが上手。走らされることがほとんどなく、毎日試合ができる。(サッカー部)
  • 新しいチームになるとき、チームの方針を決め直せる。個人的な感想だけど、うまい人が教えてくれることが多い。(野球部)
  • ちゃんとしたコーチがいるから、初心者でもけっこう上達する。スマッシュが決まったときの爽快感がとてもいい。(バドミントン部)
  • 人数が少ないので、努力すればレギュラーメンバーに入れるかも。(ハンドボール部)
  • 基本の練習メニューは自分たちで決められるので、自分たちのペースで楽しく練習できる!(ソフトボール部)
  • 未経験者が多く、試合でたくさん勝てるような部活ではないけれど、楽しみながら、ときにはお互いのことを注意もできて、いい部活だなと思います。みんなが落ち込んでいても、顧問の先生が笑わせてくれるのもいいところです。(バスケットボール部)
  • とにかく自由なところ! あとは先生が個性的。一見静かでおとなしそうな人も、話してみるとおもしろい人がかなりいるところが一番のアピールポイントです。(美術部)
  • 礼儀などを学び、人としても成長できるところ。(サッカー部)
  • 仲の良さ! ハードな練習も、声をかけあって楽しくできます。最近は先輩や後輩と出かけることも増えました。(ソフトテニス部)
  • 日常的なあいさつから、かばんを置くときの並べ方、先生への態度など、学べることが多い。高校に行っても使えることがたくさん身につきます。(バレーボール部)
  • 遊ぶときもあるけど、演劇も本格的にやれる! 毎日部活があってもいいくらい。(演劇部)
  • あくまで個人競技だけど、部活中は一つのチームとしてやっているので、アドバイスをし合い楽しくできる。(水泳部)

Q.部活は楽しいですか? 大変ですか?

「楽しい!」「大変だけど楽しい!」合わせて7割超

一番多い意見は、「大変だけど楽しい!」(46.8%)。活動で大変なことがあっても、それを乗り越えて自分の成長を実感したときに楽しさを感じるという声が多く挙がりました。

部活の友達や先輩後輩など、仲間との関わりも楽しみの一つのようです。

楽しいところも、大変なところも

  • みんなで協力して一つの音楽を作り上げていくところが楽しいです。特に今年のコンクールで数年ぶりに金賞を取れたのはうれしかった。大変なことは、打楽器運びなど。マリンバ(木琴)などはエレベーターに入らないので、みんなで階段で運んだりも…重いです。(吹奏楽部)
  • 目標を決めて仲間と達成したり、自己ベストを出せたとき、キツい練習を仲間とがんばって乗り越えたときが楽しい。大変なところは、陸上は体のいろいろな部分を使うのでケガをしやすいところ。自分で体をしっかりと管理することが難しい。(陸上部)
  • 防具や面をつけると、夏はものすごく暑いし、冬は裸足なのでめちゃくちゃ寒くていろいろ大変。でも、部活でお互い本気でやり合っているのは楽しいし、終わった後は清々しい気分になる。(剣道部)
  • 試合で勝つと楽しいし「練習してきてよかった」と思う。1年のときはランニングなどが中心で大変だったけど、2年ではシャトルを打つのが多くてあまり大変と思わなくなった。(バドミントン部)
  • みんなで合奏してうまくできたときが本当に楽しい。夏のコンクール前は毎日あってかなり大変だし、運動部なみにキツイと思うけど、コンクール後の達成感はものすごい! たとえどんな賞でも、団結力が深まって、その後の部活も楽しくなる。(吹奏楽部)
  • ちょっとした休憩や、部活終わりに友達と話すのが楽しい。だけど練習がハードだったり、試合で思うようにプレイできなかったりすると、「つらいな…」と思うことがある。(バスケットボール部)
  • ボールがキレイにバットに当たり、気持ちよく飛んだときや、捕れなかったボールが捕れるようになったときが楽しい。ただ、なかなか試合に出れないと、練習へのモチベーションが下がるという悪循環に。(野球部)
  • 練習はハードで「疲れた」と思うこともありますが、仲間と部活をがんばった後の達成感や充実感は最高です!(バレーボール部)
  • 部活はほぼ毎日なので、部員同士のコミュニケーションをとる機会が多く、新しい友達ができるのがいい。先生からのプレッシャーは大変です(笑)。(ソフトテニス部)
  • 仲間とともにプレーの技術や戦術、気持ちを磨いて試合に活かすことが楽しい。大変なのは仲間とぶつかったとき。どう対処していいか分からなくなる。(サッカー部)
  • 1年生のときは、部全体での練習メニューで、ミスをすると全員が走らなければいけないというときに失敗ばかりしてしまい、大変でした。特に先輩からの目が…。しかし今は2年生になって、少しずつ上手になってきたのを実感できてとても楽しいです。外を走るメニューのときはとてもキツいのですが、やり終えたときの達成感や安心感はすごいです。(バスケットボール部)
  • お客様から拍手をいただいたときの達成感。たくさんの学校と演奏会を行い、その楽器の大変さを分かってくれる人に会ったときはうれしい。大変なのは、オーディションばっかりで気が抜けないところ。(吹奏楽部)
  • バチバチやり合うところがとてもおもしろい。ゴールを決めると最高。しかし、練習は週6で朝練が3回…とてもキツい。(サッカー部)
  • 大会で最後の方まで勝ち残ることができたときは楽しい。大変なのは、テスト期間の休みの後に、感覚を取り戻すまでの練習。(卓球部)
  • 仲間と一緒に練習にはげむのが楽しい。打ちの正確さや動きがよくなったとき、試合で勝てたときも楽しい。朝にある土日練は大変(外部の先生が来て、2倍近くキツくなるから)。(剣道部)
  • 自分は長距離をやっているけれど、走りきったときは楽しいし、記録が伸びると達成感がある。朝練のために早起きするのは大変。(陸上部)
  • 部員が多く、いつもにぎやか。コツをつかんでゲームとかに勝てると楽しさが実感できる。でも外練のときは外周があって、初めは大変かも…。(バドミントン部)
  • うまくできるようになると満足感があるし、先生からほめられてうれしくなる。でも、うまくできなかったり先生に𠮟られたりするとつらい。(バスケットボール部)

ここが楽しい!

  • いろいろな人と戦って自分のダメな部分を発見し、それを改善していったり、どうしたらうまく得点が取れるのか、どのコースなら相手が嫌がるのかを考えること。試合などで自分が考えていた通りにうまく点を決められるととても楽しいと思う。(卓球部)
  • 最初は先輩との接し方や部活のルールなど分からないことがたくさんあったが、そんなことも気にならないくらいにボールに触るのが楽しかった。(バレーボール部)
  • 練習はキツいことが多いけど、達成感がすごくあります。順位がついたり、筋力がついたり…目に見えて分かるものも、そうでないものも、がんばり次第で手に入れられる。(バドミントン部)
  • いろいろな人と絵を描くので、みんなの個性が出るし、自分だけでは気がつかないことを教えあったりもできるので楽しいです。(美術部)
  • 練習試合で他校の人とたくさん試合ができるのが楽しいし、点を決めたときは達成感がある。疲れるメニューも、友達と一緒にやると楽しい。(バレーボール部)
  • 自分たちの知識を出し合い、コンクールで金賞を取れるように研究するのが楽しい。(写真部)
  • 先輩と後輩の間にあまり壁がなく、遅刻などをすると後輩からもイジられます。自分はそういう壁がキライなので、自分にとってはとても楽しいです。(水泳部)
  • 自分より実力が上の人と打って、自分の弱さを感じるときが楽しい。そこからその人を超えられると、さらに達成感がある!(バドミントン部)
  • 団体戦の試合では、ラスト1本を取れるか取れないか、チームで盛り上がれるのが最高。(卓球部)

ここが大変…

  • 練習量がとても多く、家に帰ってくると倒れこんで、勉強にも少し集中できないときがあります。(野球部)
  • ボールを触る前の「アップ」がとてもつらいです。でも、そのおかげで体力がついているのでこれからもがんばりたいです。(バレーボール部)
  • 新しい技を習得して試合で勝つことができると楽しいけど、そのための基礎練習は地味でつまらないし、筋トレや素振りがとても大変。朝早くから体育館に行くことがあって、冬になるととても寒い。(卓球部)
  • 「陸上部に入ったっけ?」って思うくらい走るところ。(バドミントン部)
  • 部長をやっているので、部員をまとめたり、練習メニューを考えたりするのが大変です。(ソフトテニス部)
  • 後輩が部長の話を聞いてくれないこと。(卓球部)
  • 大会が定期テストの直前にあったりして、勉強との両立が難しい。荷物が多い(グローブ、スパイク、バットなど…)。(ソフトボール部)
  • 夏は体育館がとても暑くなること。(バレーボール部)
小学生のみなさんは、先輩たちの意見も参考に、中学に入ったらいろいろな部活を体験して、自分に合った部活を探してみては?