2022年神奈川県公立高校入試 学力検査(5科)問題分析・受験生の感想集
ステップでは、2月16日(水)から21日(月)にかけて、今春の神奈川県公立高校入試速報を実施。塾生平均点や、受験した生徒の感想等をホームページ上で公開しました。
今回は、2月16日(学力検査翌日)に公開した「ステップニュース特別号(学力検査・生徒感想集)」の内容を掲載します。
ステップ教材研究部による学力検査(5科目)の問題分析と、受験したステップ生の感想をご紹介します。
ステップ教材研究部による問題分析
※2月16日(水)発行「ステップニュース特別号・2022年神奈川県公立高校入試 学力検査・生徒感想集」より。
英語
配点での変化はありませんでしたが、出題形式に一部変更がありました。
問1 リスニング(ウ)No.2と問2は語句記述だったのが、選択問題となりました。したがって英語を記述する問題は問5の条件英作文のみでした。
2題ある英文読解は語数が少し増え、間違えやすい選択肢もありました。問7の資料読み取り問題は情報量が多く、割合の計算を複数回する必要があるので、その分時間が取られます。
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国語
漢字の読みが選択になり、古文は問二から問四に、論説の書き抜きがなくなるなど出題形式に変更あり。
小説は読み易いが選択肢は長め。論説は抽象的な文章で(オ)以降は選択肢の言葉も難しいので、慎重に読み込む力が求められました。古文は冒頭の内容がつかみづらいものの、設問を解くうちに内容が見えてきたのでは。
問五は指定語句がなくなりましたが、「購入時」「手放す際」に気をつけるべきことを書くものでした。
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数学
昨年まで記述問題だったものが数値をマークする形式に変わりましたが、全体的な構成に大きな変化はなく、新課程からの出題もありませんでした。
しかし、問3以降は時間のかかる応用問題が並び、難度の高い問題の配点が引き上げられました。
さらに、解き方が分かったとしても、分数処理などの計算処理能力も問われ、全体的に難しかったと感じた生徒が多かったのではないでしょうか。
昨年よりも高得点は取りにくい試験になっています。
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理科
文章記述問題が11年ぶりになくなり、すべて選択問題となりました。
物理/化学/生物/地学がバランスをとって出題されるパターンは例年と同じで、理科の基本的な知識や対照実験の考え方、与えられた情報を分析する力が幅広く問われています。
今年度から教科書に記載された「金属のイオンへのなりやすさ」「ダニエル電池」が問6に出題されたものの、全体としては複雑な計算や踏み込んだ知識を必要とする問題は多くありませんでした。
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社会
大問は例年通り7題、総問題数は32問で昨年より1題減りました。
歴史では「できごと」の起きた時期、地理では「世界の国々の特徴」についての知識を問うなど、基礎的な問題が多く出されました。
一方で、問6(ア)の「臓器移植」や問7(ウ)の「海賊の船舶襲撃件数」に関する問題のように、計算を含む複雑な手順や読解力を要求する資料読み取り問題が増え、6択や8択の出題も増えています。
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受験直後の生徒の声
※公立高校入試の学力検査は、英語→国語→数学→(昼休み)→理科→社会の順で行われます。
英語の感想
- リスニングの話す人、息継ぎしてないんじゃないかって思うくらい速かった。
- リスニングが途中で速くなったり遅くなったりして、うまく対応できなかった。
- 最初はリスニングのペースが遅かったから「きたきたっ!」と思っていたら、途中からペースアップして思わず笑ってしまった。
- リスニングでドキドキして、自分の心臓の音で聞き逃してしまうことがあった。
- 窓を開けているから、カーテンのバサバサッという音で、リスニングがちょっと聞こえづらかった。
- 英語なのに「〇%引き」とかの計算が出てきて、驚いた。
- いろいろと出題形式が変わり、点数を落とした。
- 解答用紙が配られたとき、今までの形式と違うことに気づいて「おーっと見たことなーい(笑)」と心の中で思った。と同時に、そんな自分のリラックス度の高さに安心しました。
- Tシャツの値段を出すところを見間違えて、別のTシャツの値段を出してしまいました。
- 英作文の絵がすごく少女マンガ風だった。
- 問題文中に自分の名前が出てきてニヤける。少し落ち着くことができた。
- 最初の科目での緊張のせいか、英文を何度読んでも、頭の中をスーッと通り抜ける感覚になっていました。
- いつもの模試より5分長かったので、時間を十分使って解ききれました。1科目めでの安心感はその後も大きかったです。
国語の感想
- 古文の位置が変わってた! 古文、どこ行った!?
- 解答用紙を見たとき「よっしゃ! 古文ない!」っと思ったら…問4にあった!
- これは、後に“古文お引越し事件”と言われるな…と思った。
- 全体的にきっちりかっちりしている固い文章が多い。
- 論説文の言葉の意味が理解できない。日本語話してくれ~と思った。
- 最初の漢字は普段読んでいる本に出てきたものがいくつかあり、過去の自分にすごく感謝した。
- 小説が昔ではなく現代の話で楽しくなった。パンが食べたくなった。
- 小説の“すみれさん”がとてもかわいい。しかしその後の論説ではボコボコに…。
- 問2に小説が出てきて「えっ?」ってなったし、論説の問題が重すぎて大変だったし…。時間配分がうまくいかなかった。
- 古文が最後の方に移動していて驚いたけど、今までと同じように古文から解いてペースを乱さないようにした。
- 資料問題だけが記述だなんて、なんか国語じゃないみたい。
- 文章が読みにくい。一度違うことを考えてしまうと、なかなか集中できなかった。
- 論説文を解いている途中で後ろに古文があることに気づき「あ、オワッタ…」と思った。しかもそれが難しい論説文に手を焼いていたときだったので、衝撃がすごかったです。
- いついかなるときでも存在していた書き抜き問題がなくなっていた!
- 緊張して頭に全然入ってこない。もはや問題文が魔界の呪文だ。
- 記述が少ない分ラッキーだと思った。ポジティブになって集中できた。
数学の感想
- 「数学激ムズ!」だった!
- 模試より5分長かったのをまったく感じないほど、質、量ともにすごかった。
- 難しい問題が6点になっててあせった。
- 円や角度の問題が鬼レベル。本当にいました。号泣する人。
- 平面図形は飛ばそうと思ったらまさかの2問連続。えっここで2問来る!?
- 6点問題を3つも作った人と話したい。数学の「6点」はでかい…。
- 凶暴な問題だった。トラウマになりそうなほど間違えた。はぁ…。
- 数学が終わったときだけは、手がブルブル震えて、お弁当がなかなか食べられなかった!
- 数学が難しかったけど、周りからも「めっちゃ難しかった」みたいな声が多く聞こえ、自分だけじゃないんだと少し安心できた。
- 数学の後にトイレに行ったら、「やばいやばい」って独り言のように話している人がいた。悲しいけど、自分もそうだった。
- 立てた式の計算は合っているのに、マークシートのかたちにあてはまらない…。
- 数学のときにお腹が鳴ってしまう。周りに迷惑かけました…。
- 「え? なにこれ、高校生が解く問題が間違って入っているの?」と思った。
- わからなかったから、答えに自分の誕生日の日付と“お母さん今日までありがとう”と思って母の誕生日の日付も書いたら…当たった! すごいミラクル!
- 数学の問3は時間を食う問題でした。迷宮入りです…。
- 「今年は数学が難しい年なんだな…」と思うと気が楽になって、取れるところをしっかり取った。
理科の感想
- よく読んだら解ける問題が多かった。基礎がしっかりしていればできそう。
- 得意科目の理科で差をつけたかったけど、簡単だったからショック!
- 数学がうまくいかず、理科が始まる直前に親からの手紙を読んで泣いた。その手紙のおかげで気持ちを切り替えられた。
- 記述にめちゃくちゃ警戒していたら…まさかの全マークシート!
- 他の科目が難しくて気持ちがまいっていたけど、理科は少し易しくて生き返った。
- すらすらと解けたけど、それが今になって怖くなってきた。
- わかりそうでわからない問題を選ぶときが、いちばんドキドキした…。
- 全部マークシート式で、何回も解答用紙の裏側を確認した(笑)。
- 今までは計算があったから知識以外も必要だったけど、今日は知識があれば解けるような問題ばかりだった。
- ダニエル電池が出た! ダニエルさんは偉大だ(笑)。
- 前日に自習しておいた問題が4つも出た。最後まで気を抜かないでよかった!
- 絶望的な状況から希望の光が当たったのが理科。天国みたいな感じだった。
- 解答用紙の裏面がない!? そんな時もあるさ!
- この科目での余った時間を数学に回したかった…。
- 記述がなくなって「イエイ!」と思った。いつもの模試より簡単かな!?
- マークミスが悔やまれるっ!
- 解きやすかった。英・国・数でメンタルやられていた僕を助けてくれた。
- 簡単だと思って油断していたら、最後の問題はけっこう難しくて、あせった。
社会の感想
- 地形図の問題で長野県の白馬村が出てきて「おばあちゃん家があるとこやん!」と思い、地図に祖母の家の場所を書き足しました。
- 「今年は絶対に難しくなる!」と思ってたら、難しくなくて安心しました。
- 直前の日曜講習で、先生と社会の記述問題の予想をしていました。始まる前に「何が出るかな…」って思っていたら、まさかの記述なしで笑った。
- ステップのオープン模試や直前模試よりも簡単でびっくりした。
- 見直しをしたら、3つも間違い発見! もし見直ししてなかったら…。
- 「元寇」とかを書けるように漢字をたくさん覚えたのに、記述がなくて悲しい。
- 問7で海賊が実在していることを初めて知った。とっくに絶滅してるのかと…。
- レザノフが何者なのかわからなくて、家に着くまでモヤモヤしていた。
- 得意なところからズンズン解いていくやり方で、戦略がうまくはまった。
- 自分のわかる問題がたくさん出て、ウホウホしてしまいました。
- やっぱり年号を覚えるといいことがたくさんあるなあ、と思った。
- 解きやすかったかも。年号覚えておいてよかった~。
- 好きな歴史人物が出てこなかったので、少し悲しかったです。
- 「~万」「~人」「~の割合」に振り回される。最後までよく読む必要があった。
- 時間が30分以上余り、罠にかかっているような気がして逆に不安になった。
- 記述問題がないと、漢字の記入ミスもなくなってくれるから、感謝だ。
- 読み飛ばすのはダメだと、あれほど心に誓っていたのに!
- ステップの直前模試ではなかなか点数が伸びなくて悩んでいたけれど、入試本番ではホームラン級の点数を出せて、うれしかった!
その他…会場の様子やハプニングなど
- 数字でしか見てなかった志望人数をこうして目の当たりにしてみると、けっこう多いなぁって感じた。
- 試験中、試験監督の先生が「ハークション!」と大きなクシャミをして、私も含めて教室のみんなが、ビクッ!ってなった。
- トイレが並びすぎて大名行列状態…。
- かわいい制服の中学の子が多くて、うらやましかった。
- 途中でチャイムが壊れて、午後からは放送で試験開始・終了の合図に変わった。
- コロナ対策のため分散下校という形になり、正門で帰る人と裏門で帰る人に分けられることに。裏門があるなんて知らなかったため、危うく帰れなくなるところだった。
- とんでもなく寒かったの一言に尽きる。テストよりも寒さとの戦いだった。
- エアコンの風が直で顔に当たり、目が乾く。目薬も必要だと思った。
- 高校のトイレがきれいでびっくり。トイレ内の手洗い場の消毒液とか、置いてある物を全部使ってみた!
- お寺かと思うくらい、教室の中が静かだった…。
- 知らない人に二度見されたから何だろうと思っていたら、その人がステップの教材を使ってて、私もステップの教材を使ってたからだ、と後で気づいた。
- 人生初めての入試は、いい思い出になった!
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