中学校の部活選びのポイントは?【中2生204人が回答】
小学校から中学校に進学する際、大きな変化の一つが「部活動」です。
「中学ではどの部活に入ろうかな」「小学校のときやっていた習い事はどうしよう」「部活ってどうやって選んだらいいのかな」…と考えている人は多いのではないでしょうか。
この記事では、ステップに通う中2生に聞いた「部活を選んだきっかけ」や「部活選びのポイント」を紹介します。
このアンケートについて
実施時期:2021年10月
対象:高校受験ステップ・Hi-STEPに通う中2生(回答:204人)
実施時期:2021年10月
対象:高校受験ステップ・Hi-STEPに通う中2生(回答:204人)
目次
Q.中学校の部活に入っていますか?
9割以上が「部活に入っている」と回答
運動部156人(76.5%)、文化部33人(16.2%)、運動部と文化部の兼部が1人(0.5%)。 合わせて93.1%の人が何かしらの部活に加入していました。
2020年、2019年にも同様のアンケートを実施していますが、いずれも部活に入っている生徒は9割を超えていました(2020年…263人中243人で92.4%。2019年…271人中260人で96%)。
多くのステップ生が、中学校やステップで勉強しながら、部活に所属してがんばっているようです。
部活、習い事を両立する生徒も
部活に入っている190人中、63人が習い事(ステップを除く)やクラブチームでも活動していると回答。一番多い習い事はピアノでした。 他に、英語・英会話、スポーツ系、ピアノ以外の楽器の習い事などをしている人も。
先輩の声
- 昔から続けているピアノを活かしたくて、吹奏楽部に入った。部活もピアノも色々な曲ができて楽しいけど、部活はピアノとちがう「協力」みたいな感じがいい。(吹奏楽部・ピアノの習い事)
- 小学生のときに陸上教室に通って、走るのが好きになり、今はクラブチームに所属しています。学校のバドミントン部は「たくさん走る」と聞いたので入りました。(バドミントン部・陸上のクラブチーム)
部活をしていない生徒の過ごし方は?
部活に入っていないという生徒は14人(6.9%)。
野球のクラブチームや、バレエや音楽の習い事など外部で活動している人、家での時間を大切にしている人など、さまざまでした。
先輩の声
- 野球が好きで、レベルが高いところでやりたかったから、野球のクラブチームに入っている。
- 幼稚園のころからダンスを続けていて、とても楽しいと思ったのでダンスの習い事を選びました。小学生まではチアダンスをしていましたが、小6で卒業という形だったので、中学からヒップホップに移りました。家でも振り付けの練習をしなきゃいけないので、楽しいけど大変です。
- 部活に入っていないと、テスト前は他の人より早めに勉強に取り組めるし、自分の好きなことをする時間を多く作れる。
Q.部活に入ったきっかけ、決め手は?
仮入部や見学で気に入った!
- 先輩の雰囲気や接し方がよかったし、何より「本気でやってみたい」と思ったからです。仮入部のときは腕があざで真っ青になったけど、優しい先輩方と一緒にがんばっていきたいと思いました。(バレーボール部)
- 入りたい部活がなくて困っていたときに、友達に誘われて仮入部に行ったこと。演奏を聴いたときにかっこよすぎて、すぐに入部届を出した。(吹奏楽部)
- 仮入部をしたときの部活の雰囲気です。異なる学年でグループを作って練習したり、先輩を中心に意見を出し合って活動していたので、仲のいい雰囲気が魅力的だなと思いました。(ソフトテニス部)
- 先輩方の仲がとてもよく、仮入部のときも学年関係なく話しかけてくれたのがきっかけです。(美術部)
- 雰囲気がよく、みんなが明るかったため。新しいスポーツに挑戦してみたかったため。(ソフトボール部)
- 先輩たちの人柄と、戦っている姿がカッコよかったから。(剣道部)
- 運動をしたいけど苦手で悩んでいたとき、部活体験で「初めてでもできる」と聞いて選びました。(バドミントン部)
- 美術部か帰宅部か迷っていたときに体験に行って、楽しかったので。(美術部)
- 運動が好きだから、運動部にしようと思っていて、仮入部で運動系の部活にたくさん行った結果、一番楽しいと思ったので入りました。(バレーボール部)
- 先輩と後輩がお互いに支え合いながら陸上を楽しむ姿が素敵だと思ったから。(陸上部)
昔から好きだった、習い事を続けたかった
- 小学校からサッカーを習っていて好きだったし、部活の顧問をしているのが有名な先生で、教えてもらいたいと思ったから。(サッカー部)
- 小3くらいから地域のミニバスケットボールクラブでバスケをしていたから。また、兄がバスケ部に入っていたから。(バスケットボール部)
- 小さいころから野球が好きだったため、ソフトボール部を選びました。また、仮入部に行ってみたら、チームの雰囲気もとてもよく、楽しそうだったので決めました。(ソフトボール部)
- 元々理科が好きだったので興味があったことがきっかけ。さらに、先輩が優しかったのと、生き物の世話ができるということで決めました。(理科部)
- 小学生のとき、親にすすめられて少しだけ硬式テニスを習っていて、楽しかったのでソフトテニス部を選んだ(中学に硬式テニス部はなかった)。(ソフトテニス部)
- 昔から絵を描くのが好きだったから。運動が苦手で文化部に入ろうとしたら、文化部が2つしかなかったから。(美術部)
- 小学生からずっと野球をやっていて、「まだまだあきらめられない」と思って今も続けています。(野球部)
- 小学生のころに手芸クラブだったから。運動部に入りたくないから。(家庭部)
興味のきっかけはいろいろなところに
- 小学校のイベントでバスケをする機会があり、楽しいなと思ったから。そこまで運動をしていなかったので、あまり走ったりしない部活にしようか悩んだけれど、楽しさを重視して選んだ。(バスケットボール部)
- 温泉旅館で卓球をしたときに、とても楽しかったから。(卓球部)
- 小4のとき、NBAの動画を観てあこがれたから。体力を維持したいので水泳も習っている。(バスケットボール部)
- ファッションデザイナーになるのが夢だから。演劇部は衣装係もあるので、そこでデザイナーになるために勉強しようと思いました! あとは、滑舌をよくしたかったから。(演劇部)
- テレビでバドミントンの試合を見て「カッコいい」と思い、実際やってみたら最初は全然当たらなかったけど楽しかったから。それに、仮入部のとき先輩たちがめっちゃ優しかったから。(バドミントン部)
- 小学校の体育の授業で、跳躍系の種目が好きだったから。仮入部した部活の中で一番雰囲気がよく、続けたいと思ったから。(陸上部)
- 自分は小学生のころ体力が全然なくて、そのときに「剣道は全身運動だ」ということを聞いて興味を持った。(剣道部)
- 仮入部で見た先輩の跳んでいる姿がとてもかっこよかったのと、バレーボールのマンガやアニメにハマっていて、自分もアタックやサーブを打てるようになりたかったから。(バレーボール部)
- 習い事で空手をやっているので、同じ武道を体験してみたかったから。(剣道部)
こんな視点で選んだ人も!
- 顧問の先生が「この学校で一番厳しい部活だよ」と授業のときに言っていて、せっかく部活をやるなら本気でやりたいと思ったから。(バレーボール部)
- 球技は苦手だけど、それでも運動して自分の体力と健康を保つため。(陸上部)
- クラブチームで野球をしているので、脚を鍛えるために陸上部に入った。(陸上部)
- ラクそうだなと思ったから。ですが、キツかったです。(水泳部)
- 運動部に入りたかったけど、あまり走るのはいやで、外周がないと言われたソフト部にしました。(ソフトボール部)
- 朝練がなかったから(でも、実際は1日20分くらい走りこむ部活だった…)。(バドミントン部)
Q.後輩に、部活を選ぶポイントを伝えるなら?
多くの生徒から寄せられたポイントは、「自分が楽しいと思える部活に入る」こと、そして「仮入部や部活体験などに参加してから決める」ということでした。
「自分が楽しめるかどうか」で選ぶ
- やっぱり楽しさで選ぶのが一番いいと思います。部活(特に運動部)はキツいことや、つらいことも多いので、少しでも「楽しい!」と思えた方が長く続けられて、自分にとって貴重で充実した時間になると思います。(バスケットボール部)
- 友達と一緒に仮入部をするのはいいと思うけど、本入部のときは、自分が本当に楽しいと思える部活に入る方がいい。(バレーボール部)
- 自分の興味あるものを選べば、大変でも楽しくやっていけると思う。(卓球部)
- 友達に合わせず、自分の一番興味があったり、楽しそうだと思う部活に入ること。友達に合わせて入りたくもない部活に入ると、後悔することになる。(ソフトテニス部)
- 自分の好きなことができる部に入ろう。大変でも、好きなことだとそこまで苦じゃない。(テニス部・美術部)
まずは「仮入部」や部活体験へ
- 実際に体験すると印象が変わったり、興味を持てたりするから、ぜひ色々体験して、自分に合う部を見つけてください! 仲のいい人が周りにいなくても、自分が入りたい部を選んだ方が自分のため! (吹奏楽部)
- 文化部か運動部か決めてから、仮入部を回って2つか3つにしぼり、最後「楽しいな」と思った部活を選べばいいと思います。(バレーボール部)
- 部活動見学は「めんどくさいから」と参加しないのではなく、積極的に行くことが大切!(美術部)
- 体験期間はできるだけたくさんのところに行こう。ギリギリまで、いろいろな部を何度も体験した方がいい。(バスケットボール部)
- とりあえず色々なところに仮入部してみる! 私は「運動部には絶対入りたくない」と思っていたけど、仮入部で先輩方がキラキラしていて一目ぼれし、入部を決めました。(バレーボール部)
- まず仮入部で、その部活の様子を知ること。忙しさや厳しさも部活によってちがうので、きちんと知っておいた方がいいです。(バドミントン部)
人間関係や活動内容もチェック!
- 仮入部などを利用して、上下関係や練習のハードさをしっかり見ることが大切だと思う。(バドミントン部)
- ポイントは、友達、先生、活動する場所(広さ)、活動量、人数、設備、先輩など。(卓球部)
- 部活の雰囲気がいい方が、みんなが仲良かったり、部活に対するやる気があると思う。(ソフトボール部)
- 先輩が楽しそうに部活をしているか。先生との相性。自分がやっていて楽しめること!(陸上部)
- 興味があるものを選ぶこと。あとは練習の厳しさや日数、雰囲気、強さ(運動部の場合)。(バドミントン部)
- 部活が週に何回あるのかを確認してから選ぶこと。仮入部期間以外の部活の雰囲気も知れるといい。(バスケットボール部)
- 表面上のイメージで決めない! 大変なこととか、ふだん何をやっているかを先輩に聞いてから決めることをオススメします!(吹奏楽部)
- 環境も大事。先輩や友達をよく観察して、過ごしやすそうな部活が一番楽しいと思う。(卓球部)
- 先輩が明るく、やるときはメリハリをつけられる部がおすすめ。(ソフトボール部)
- 仮入部のときだけ楽しいメニューだけど、入った瞬間「毎日走り」という部活もあるので要注意。(サッカー部)
- 自分の意見が通りやすい部活がいいと思う。やったことのない種類の部活でも、意外とおもしろいからぜひチャレンジ!(ソフトテニス部)
その他のポイントは…
- もちろん自分が好きなことをするのもいいけれど、やったことがないことでも、自分が一番本気で打ち込めそうな部活を選ぶのが一番いいと思います。部活とステップの両立はやっぱり難しいし大変だけど、それでも「続けたい」と思える部活に入るのがオススメです。(陸上部)
- 大変すぎたりキツかったりすると続けられないから、「少し大変」くらいの部活を選ぶ。(ソフトテニス部)
- もちろん入部する、しないは自由だけど、入部しなかった場合、部活の楽しみが分からないまま3年間が終っちゃうから、まず仮入部で自分が一番楽しめそうな部活を見つけたら、「やめてもいい」って気持ちで入部すればいいと思います。(演劇部)
- やりたいものをいくつか考えておくこと。小学生のときに「この部に入る!」と決めても、合わないこともあるから(実際、私はそれで後悔して、美術部に転部しました)。(美術部)
- 続けられそうな部活に入るといいと思います。入部したときに友達がいなくても、仲のいい友達ができると思います。(陸上部)
- やったことがないことでも、意外と周りにも初心者がいたりするので、心配しなくてОK。(野球部)
- 部活に対する変なうわさは真に受けない方がいい。後から友達はできるから、一緒にする必要はないと思う。(バドミントン部)
- 人それぞれだと思うけど、なにか「ビビッ」とくるものがあったら選んだ方がいいと思う。「3年生がかっこいい」とか。(ソフトテニス部)
- 「部活、いやだな…」って思わない部活に入ればいいと思う。長く続けられるなら、きっかけはなんでもいいと思います。(バレーボール部)