2023年神奈川県公立高校入試 学力検査(5科)入試問題分析・生徒感想集
今回は、2月15日(学力検査翌日)に2023年度 神奈川公立高校入試速報ページで公開した「学力検査感想集&入試問題分析」の内容を掲載します。
ステップ教材研究部による学力検査(5科目)の問題分析と、受験したステップ生の感想をご紹介します。
▼速報動画(YouTube)
ステップ教材研究部による問題分析
※2月15日発行「ステップニュース特別号・2023年神奈川県公立高校入試 学力検査・生徒感想集」より。
英語
配点の変更はなく、形式についても昨年をほぼ踏襲しており、記述問題は問5のみです。
問6「人工知能」問8「コメの消費」に関する読解は話の展開が想像しやすい文で、いずれも語数が減少しています。ただ、接続詞でつながっている文の一部に語句を補うものや、割合から実数を導くものなど、一部失点しやすい設問もありました。チャート図を完成する問7(イ)も少し手間取ったかもしれません。
ステップ生全体の平均点(自己採点)は、昨年比+4.0点でした。
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国語
出題形式は昨年同様。問一の漢字は選びやすいものでしたが、(ウ)の韻文の解釈はやや難しい印象。小説・論説は読みやすいものの、選択肢は長めで、本文と照らし合わせるのに時間がとられました。古文は傍線部の近くを手がかりにできたのではないでしょうか。問五は、指定語句があったので、資料やグラフ2について本文ではどのように書かれているのかが見つけやすかったかもしれません。
ステップ生全体の平均点(自己採点)は、昨年から+12.2点と上昇しています。
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数学
出題形式や配点は昨年度から変化なく、問3(イ)では箱ひげ図が初めて出題されました。問3(ウ)は、本文と図から、Bさんが3600mの道のりを15分で移動していることを読み取れたかどうかがポイントでした。難問の問3(エ)、問4(ウ)、問6(ウ)は昨年の問題よりも解き方の道筋はたてやすかったとは思いますが、分数計算など作業量が多く、正確な計算力が問われました。
ステップ生全体の平均点(自己採点)は昨年に比べて微増(+1.4点)ですが、得点差がつきそうです。
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理科
昨年同様、解答形式はすべてマーク式となりました。そして平成26年から9年間、毎年大問で見られた会話文形式での出題はなくなりました。問7のように与えられた情報を正確に読みとり、対照実験を用いて思考する問題が引き続き出題されています。また、問1(ウ)では、図中のそれぞれの力について「何が何にはたらく力か」を慎重に考えることが必要でした。一筋縄ではいかない問題もあり、ステップ生全体の平均点(自己採点)も昨年比-8.8点となっています。
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社会
大問は昨年までと同じく7題、総問題数は昨年より1題増えて33問でした。問2(ウ)の「堺市内の鉄道網」や問6(イ)の「法の精神」の一部など、初出の資料を読み取る問題が出されました。また、問1(オ)の「アフリカの国々の輸出」や問5(オ)の「社会保障費の給付額と負担額」に関する資料問題など、計算力が必要な設問も見られました。全体としては基礎的な知識を問うものが多く、ステップ生全体の平均点(自己採点)は昨年と比べ-5.6点に。
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受験直後の生徒の声
※公立高校入試の学力検査は、英語→国語→数学→(昼休み)→理科→社会の順で行われます。
英語の感想
- 緊張からリスニングの1問目が聞き取れなくて焦ったけど、先生に言われていた「切り替える!」ことだけを考えました。
- リスニングで9択! びっくり! 後輩も気をつけてほしい。
- リスニングの音質が悪かった。そういう覚悟も必要だったのか!
- 最初の科目だったので、周りの人たちが紙をめくる音に慣れなくて、気を取られてしまいました。
- イラストのキャラクターの目がキラキラしていておもしろい。
- 問題文に弟の名前が出てきて思わず波線を引いた。
- 「to」を書き忘れた。それでマイナス5点はショック!
- 教室の時計が少しずれているのに気づかずやっていたら、終わりの合図が急にきた。次の科目からは5分前に終わってしまうぞと思いながらやった。
- 緊張して手の震えがとまらなかった。だけど、どんどん解いてくとあんまり緊張しなくなって、その後は落ち着いてできた。
国語の感想
- 問1を簡単に感じたので、その後の問題を落ち着いて解けたのがグッド!
- 問3は答えを2択までしぼった後、一行一行本文と照らし合わせていたら、時間がかかってしまった。
- 今までのテストで間違えた漢字が出た。覚えるまで練習したかいがあったなあ。
- 論説で注釈が少なく、この文章は難しいのになぜ注釈が少ないんだ!と思った。
- 国語は見直しの時間ができたけど、それが初めての経験だったので、どう見直ししたらいいかわからなかった。
- 文章に感動した。「やっぱり、おれにはよくわかんないや。」が、とても印象的だった。問題を解くというより読書をしている感覚でした。
- あいまいな選択肢が少なかったから、模試より簡単だと感じた。
- 得意科目だから差をつけようと思っていたら、簡単で悲しかった。
- 「朝寝かな」は、植物の朝寝なのか、作者の朝寝なのか、分からなかった。
- 今まで国語を楽しいと思ったことは正直ないけど、今日はとにかく楽しかった。
- 得意教科だ!とはりきって挑んだ。始まってみると小説を読んでいるときみたいに、すぐ終わっていた。
- 小説に出てくるお父さんの性格にイライラしてしまった。
- 隣りの人がずっと本文に線を引いていて、ペンの音が気になった…。
数学の感想
- 落ち着いてミスしないように…と計算をゆっくりやっていたら、時間が押してしまって、確率で焦って間違えたのが悔しい!
- 難しかったけど、「難しい」のレベルが落ちて、今までがんばっても取れないレベルが、ある程度得意な人なら解けるレベルになってた。
- 簡単になっていた気がする。数学でリードしたいと思っていたので、計算外…。
- 終わったときにみんなザワついていて、答え合わせをしていた。
- 近くの子が数学が終わった時点で泣いてしまい、メンタルが凹んだ。
- 入試会場には悪魔がいる。問1で符号をミスした…。
- ファイナル模試のときに似た問題が出て「ウオオ!」ってなりました。
- 「解き方が全然分からない…」ではなく「あっこれいける!」と思って解き始めたら分からなくなる問題がいろいろあって、時間配分が難しかった。
- 確率が解けなくて心臓がヒュッとなって焦ってしまった。目の前が真っ白って、こういうことかと思った。
- 証明の後の問題が今までなかなか解けなかったけど、今回は角度になってて解けたのがうれしかった。
- 6点問題は勘がはたらいた。1問正解したぞ。
- 難しい問題にメンタルがやられる。確率のルールがまったく理解できなかった。
- 残り5分になったときに、スクールの先生から見直しをするように言われていたことを思い出す。間違えているところを見つけた!
理科の感想
- お昼休みに見ておいたパワーアップ問題集と似た問題が出て、解きやすかった! 直前に少しでも見直しておくのは大切だと思った。
- 途中で「2」の答えが3つ続いて自分を疑ったけど、変えなかったらそこは合ってて、安心した。
- 問題を開いた瞬間「難しい問題の年だ!」と思ったけど、「周りの人も同じだから」と考えてがんばりました。
- ひっかけ問題を見破って正解を出せたときに「よしっ!」と思った。
- めっちゃ点数が低すぎ。理科が簡単だった1年前に生まれていたらよかった。
- 問1~問4で案外いけるかも!って思ったのに、問5で絶望…。
- あと5分で大問が2つも残っている。あー!
- ほとんど見たことある問題だったけど、やり方を思い出すのに時間がかかった。
- 磁界の向きを手を使って求めていたら、試験監督の先生に変な目で見られた。
- 1問だけわからないものがあって、ずっとむずがゆい感覚だった。
- めっちゃ簡単じゃん!って思いながら解いたけど、自己採点は過去最低点。油断大敵すぎる…。
- 後半になればなるほど難しく感じた。
- 「文章を読む力」が必要な気がします。
- 解いてるときはいつもよりできている感じがしたけど、自己採点をしてみるといつも通りだった(笑)。
社会の感想
- 「○○に占める割合が…」みたいな選択問題が多くて、社会の問題なのに数学のようだった。
- バナナ、サンゴ礁、なつめやし、マングローブ? ちょっと意外な選択肢!
- 「マングローブって何?」って、みんなが言ってた。
- ほぼ読解問題だったけれど、そこに数学もまぎれこんでいて地獄だった。
- 資料読み取り多すぎ! 科目名を「社会」から「資料」に変えて!
- 解いていて少しとまどった。地理に少し歴史が含まれていたり、公民に歴史が含まれていたりした。
- 苦手な地形図の部分があまり出なかったのでうれしい。
- ニュージーランドの先住民が「マオリ」であることは、たぶん一生忘れません。
- 前日に自習室でやった内容が出たので心の中で「来た!」と思い、ニヤニヤ。
- 最後の科目ということで、頭の疲労とのせめぎ合いでした。
その他…会場の様子やハプニングなど
- 隣の席の子に地図帳を貸したら仲良くなってチョコをもらった。ハッピーバレンタイン!
- 試験監督が「着席」を「着陸」って言い間違えて、おもしろくて印象に残った。
- 眼鏡率が高くて、みんな頭がよさそうに見えた。
- 教室に入ったら放送でクラシック音楽が流れていて、レストランみたいで驚いた。
- 各科目の開始前に必ず本人確認があって、それが試験開始の数秒前で焦る!
- 消しゴムを落として手を挙げているのに試験監督が気づいてくれない。消しゴムは2個必要だった…。
- 駅の改札で、パスモではなくステップパスを出してしまった。
- 高校は教室がめっちゃ多くて、自分の教室に行くまでがもはや迷路。
- 周りに知っている人がいないので「この人には負けないぞ!」という“標的”を勝手に自分の中で作った。
- 昼食の後で水筒の蓋をしっかり閉めないままリュックにしまっちゃって、午後の時間は床に麦茶の水溜まりができてしまう。教室中に麦の香りが…。
- 人生で初めてお弁当を忘れたのが今日。すごく焦りました。
- 試験監督の先生たちがみんな優しそう。ますますこの高校に入りたいという気持ちが強くなった。
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