追検査とは? 体調不良や事件・事故のため受験できなかった際の対応【神奈川県公立高校入試】


神奈川県公立高校入試では、インフルエンザに感染するなど、やむを得ない事情で学力検査を受験できなかった場合、「追検査」の受験を希望することができます。
この記事では、追検査の対象となるケースや、追検査を受けるための手続き、特色検査を受験できなかった場合について…等、よくある質問にお答えします。
追検査について
追検査とは?
学力検査(5科)を、感染症等のやむを得ない事情で受験できなかった場合、後日行われる追検査を受験できます(中学校を通して所定の手続きが必要です)。
2025年度入試の追検査実施日は2月20日(木)。2月14日(金)の学力検査の約1週間後です。会場は志願先の高校です。

なお、追検査は学力検査(5教科)のみで、特色検査は本来の日程のみの実施です。ただ、面接や特色検査を受験できない場合も、合否判定はしっかり行われます(詳しくは後述します)。
追検査の対象となるケースは?
- 月経随伴症状等の体調不良等の場合
- インフルエンザ等の感染症に罹患した場合
- 自然災害や検査会場に向かう途中の事故・事件に巻き込まれた場合
- 痴漢の被害にあった場合
等のやむを得ない事情により、学力検査または「クリエイティブスクール」で実施される面接を受験できなかった生徒が対象です。
※2024年度入試から、「月経随伴症状等の体調不良等」などが追検査の対象として新たに明確化されました。
追検査を受験したい場合、どうすればいい?
追検査の受験を希望する場合、中学校を通して手続きを行います。
学力検査の当日2月14日(金)(午後1時~午後4時)および2月17日(月)(午前9時~正午)の期間中に、中学校長から高校へ、追検査を希望する事由を記した追検査受検願を提出します。
追検査を受験しなくてはならないと分かった時点で、速やかに中学校へ伝えましょう。
※2024年度入試から、これまで必要だった証明書(医師の診断書等)の提出は不要となっています。
追検査の問題は難しい?
追検査は2018年度入試から導入されていますが、2024年度入試までの問題を見ると「本検査に比べると同じくらいか、やや難しい」傾向にあります。「やや難しい」と聞くと不安になるかもしれませんが、
- 本検査で傾向が大きく変わっても、本検査の問題を見て心づもりができる。
- 本検査は実施後に問題が公開されるため、この問題で練習してから本番へ臨める。
- 体調等の問題はあるものの、勉強できる期間が1週間長く取れる。
といったメリットもあります。
特色検査が受験できなかった場合
コロナやインフル等で特色検査が受験できなかった場合でも、それを理由に不合格になることはありません。
その場合、第2次選考の前に「資料が整わない者」という選考枠に回ります。内申点や学力検査などの資料から、第1次選考合格者と遜色ないと判断されれば合格となります。
動画でわかる 高校入試Q&A
学習塾ステップ公式YouTubeチャンネルで、「高校入試、ここが知りたい!」と題し、神奈川県の公立高校入試や、私立高校入試についてよくあるご質問にお答えしています。ぜひご覧ください。
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