特色検査 問2の(オ)を代表的なAIに解かせてみました 【’26神奈川県公立高校入試】

令和8年度(2026年度)の神奈川県公立高校入試では、学力向上進学重点校および同エントリー校で特色検査が実施されました(2/18実施)。

ステップは、特色検査実施日の2/18に独自作成の模範解答を公開しましたが、2/26に神奈川県教育委員会から公式の解答が発表された際、ステップ発表のものと相違する部分が1箇所ありました。

具体的には問2(オ)の問題で、ステップは正解の選択肢を「6」としましたが、県教委発表では「2」とされています。

この件について、ステップは解答根拠を示して正解を「6」とした理由を詳しく説明するとともに、特色検査が「受験生の努力が報われる試験になってほしい」という提言を「見解」として発表しました。

今回は、上記の問2(オ)の問題について、いくつかの代表的なAIにこの問題を解かせてみましたので、その結果を公表いたします。ステップは、今後も特色検査の適切なあり方について提言を続けてまいります。

使用したAIサービス/モデル(またはモード)

Claude
Opus 4.6/Sonnet 4.6 いずれも拡張思考(extended thinking)機能を使用。

ChatGPT
GPT-5.4 Thinking/GPT-5.3

Gemini
Gemini 3 Pro/Gemini 3 Thinking

Microsoft Copilot

AIに指示した内容

  • 問2の問題PDFのみを提示し、(オ)の解答を求めた。
  • 問2の問題PDFに加え、公立高校の入試問題であることに言及し、さらに問6を正解と考える論拠を説明した上で、(オ)の解答を求めた。

各AIが正答とした選択肢は以下の通りとなりました。

問題PDFのみ問題PDF+問題の前提+問6を正解と考える見解
Claude Opus 4.6
Claude Sonnet 4.6
ChatGPT GPT-5.4 Thinking
ChatGPT GPT-5.3
Gemini 3 Pro
Gemini 3 Thinking
Microsoft Copilot

ご覧の通り、AIも意見が大きく分かれました。また、聞き方によって答えが変わったAIもあります。「よりよい発表にするための助言として、妥当なものと妥当でないもの」という、判断基準や尺度が曖昧な問題設定が混乱を起こしているように思われますが、いずれにしても、これだけ判断が分かれるような設問は、「最も適するものを」「一つ選び」という問題としては不適切だと言わざるを得ません。

そして、この設問の配点は5点です。この点数は入試においてどのくらいの重みをもつのでしょうか。

入試選抜基準の比率(一次選考)が「内申:学力検査:特色検査=3:7:3」の横浜翠嵐高校では、総合点(S1値)で15点分(1300点満点)に相当します。また、「4:6:2」の湘南高校・多摩高校・横浜緑ケ丘高校・小田原高校・厚木高校と、「3:7:2」の柏陽高校では10点分(1200点満点)となります。したがって今回の問題は、合否結果に大きな影響を与えうるものであり、「たかが1問」では済まされないものです。

入試の場でこの問題を解いた受験生は、県全体で7,647人。戸惑った受験生も多かったと思います。仮に、このような解釈に幅のある問題の出題が続いた場合、公立高校入試への信頼を揺るがすことになりかねません。県教委には入試問題の事前検証のさらなる徹底を強く望みます。

次のページに、プロンプトや各AIの返答内容をすべて掲載しました。詳細をご覧になりたい方は引き続きお読みください。