【大学受験】いつから?何年分? 先輩たちの「赤本活用法」…卒業生185名に聞きました

大学入学共通テストの第1日程まで、いよいよ残り1ヶ月ほど。今回は「赤本・過去問活用法」についてご紹介します。
今春の卒業生にアンケートを実施。赤本を活用した185名に、赤本を解き始めた時期と、何年分を解いたか、使い方のポイントなどを聞きました。

(2020年9月発行「大学受験ステップニュース」第221号より)

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赤本はいつから解いた?



解き始めた時期は、夏休み明けの2学期が多く、その後は1月のセンター試験(来春から大学入学共通テスト)明けからという声も目立ちました。

赤本は何年分解いた?



第一志望を中心にしっかり解いている一方、併願校については志望度にもよりますが問題傾向を確認する程度の人も多かったようです。

先輩たちの「赤本活用法」

出題傾向をチェック

  • 赤本を解くことで時間配分を決めていました。また、大学の特色をつかむためにも赤本は大切だと思います。(横浜国立大-理工)
  • 第一志望の大学を2学期の間に1周して傾向をつかみ、自分のやり方を確立した。1月以降は2回目に突入。10年分をもう1周して、解き方を再確認した。(明治大-商)
  • 第一志望の大学はたくさん解いたが、それ以外は傾向を知るために少しだけ解いた感じです。(電気通信大-情報理工)
  • 自分の志望校の傾向・特徴を理解し、経験を積むことを意識した。早い段階で解いてみたら、モチベーションが上がって良かった。 (慶應義塾大-文)

本番のシミュレーションに

  • 赤本はテスト本番同様に3教科セットで解きました。(明治大-情報コミュニケーション)
  • 出題傾向が近年で変わっていることもあるので、1年ごとに本気で解きました。解き終えたら、その年度の合格最低点を調べて、どれくらい戦えたか確認するのもいいと思います。(早稲田大-商)
  • 直近の年度のものは時間を計って本番と同じように解いた。昔の年度は問題集と同じ感覚で使い、電車の中で赤本を開いて解いたことも。(東京工業大-工)
  • 時間を計りながら解く。本番と同じ雰囲気を出すために自習室で解きました。(関東学院大-国際文化)
  • 本番よりも少し短い時間で解いて、緊張感をもって取り組んだ。(金沢大-理工)

復習はしっかりと!

  • 解き終わったら解き直し、不安なところがあったらテキストに戻って確認した。(東京海洋大-海洋工)
  • できた・できないではなく、模試と同様に直しに力を入れた。(上智大-総合人間科)
  • 赤本を解き始めた最初の頃は直しを丁寧に。特に社会はそれによって弱点を見つけ出せた。入試が近くなったら、なるべく数をこなした。(法政大-キャリアデザイン)
  • 分からないもの、間違えたものはすべてノートにまとめ、第一志望については3~4年分を2周した。 (早稲田大-文)

その他

  • 安全校の赤本を解いて、モチベーションを上げた。(青山学院大-理工)
  • 赤本は問題集として活用。各大学の傾向がまったく違うので、苦手な問題を探すのにもってこいです。(明治大-文)
  • 第一志望は10年分以上解いた。前年度分は、2月にはもう忘れていたので直前練習として改めて解いた。(早稲田大-国際教養)
  • どの教科も9月中には取り組み始めた。最初は時間を気にせずに解き切るようにして、だんだんと本番を意識してやるようにしていた。(東京農業大-地域環境科)
  • すべての受験校の赤本をやったら、すべて中途半端になってしまう気がしたので、本当にいきたい大学のみをひたすら解いた。(早稲田大-社会科)
  • 大学によって出題形式がまったく異なるので、いろいろな大学に目を通すことは大事だと思います。(早稲田大-教育)
  • 英語・国語は9月から、生物は11月から解き始めました。赤本は解説が不十分なことも多いので、間違えた問題は先生に聞いて、次に解いたときに必ず解けるようにしました。(鎌倉女子大-家政)
  • 赤本の最初のページは読むとモチベーションも上がるし、得点の目安にもなり役立ちます。(東京外国語大-言語文化)
 赤本は、傾向をつかむだけでなく、問題集のように使って弱点の発見にも使えます。始める時期は人それぞれですが、理科・社会は全範囲の勉強を終えてからのチャレンジで大丈夫です。
 解く際は、時間を計って臨みましょう。間違えたところをノートなどにまとめるのもいいですね。