先輩たちの赤本活用法【大学受験】

大学受験ステップから現役で大学へ進学した先輩たちに、「赤本を解き始めた時期」や「赤本の活用法」を聞きました。

赤本を解き始めたのは?

国公立大進学者は共通テスト後の1・2月が半数以上、私立大は2学期から解き始める人が多数でした。

出題傾向や形式をチェック

  • 夏に基礎を一通り固め終えたら、志望校の赤本にチャレンジ。そこからは出題される問題から逆算して、得点を上げるために必要なことを中心に勉強しました。(慶應義塾大-法)
  • 9・10月頃に、志望校の出題傾向を知るために、じっくり解く(難しくてもめげないこと)。そこから直前にかけて、少しずつ時間を意識して解けるようにする。自分は最新年度を、直前の演習用にとっておいた。(東京外国語大-言語文化)
  • 解答形式がマークか記述か、問題は思考系か知識系かなどの傾向をつかんだり、時間配分を考えるために、志望度の低い私立大でも3年分は解いた。(北海道大-総合教育)
  • 演習というより、志望校の傾向や特徴を知るために活用していました。また、志望校と自分の学力の距離を知れるので、モチベーションアップの役割も果たしていたと思います。(中央大-商)
  •  夏に、受験する予定の大学の過去問を解き、傾向と自分の実力を確認。9月以降は本格的に赤本を解き、各大学の傾向に慣れるようにしました。1・2月にもくり返し確認して精度を上げました。(早稲田大-教育)
  •  最初の方のページに載っている「傾向と対策」や「合格者のアドバイス」は、かなり役立ちました。(法政大-社会)

復習の徹底と弱点克服

  • どのくらい解けたかよりも、解けなかった問題の復習が大切。高3の11月からは週に1年分のペースで解きましたが、復習は欠かしませんでした。(慶應義塾大-薬)
  • すべてを復習するのではなく、本番で落としたくない問題に絞って重点的に復習した。解説を読んでも理解できないところは潔く先生に聞くべき。(早稲田大-創造理工)
  • 模範解答にあって自分の記述にはない要素を探すために使った。(東京大-文科一類)
  • 解く→丸つけ→解説を熟読。解説を読むのに一番時間をかけました。(早稲田大-文化構想)
  • 主に秋~冬頃から本格的に解き始めました。量をこなすよりは一つひとつを完璧にすることを意識して、解答時間の倍以上を復習に使いました。(慶應義塾-商)
  •  何割取れたかはあまり気にせず、間違えたところをまとめたり復習したりした。同じ年度の問題も期間を空けて2回解いたり、社会は受けない大学や学部の問題もたくさん解いた。(青山学院大-文)
  •  時間内で解き切れなくても、すぐに答えを見るのではなく、答えが出せるまで時間をかけて考えるようにした。(早稲田大-基幹理工)
  •  同じ問題を間違えないよう、ノートにまとめたり音読したりして徹底復習。1週間後にもう一度解き、100点ならOK。間違えたら復習の繰り返し。(法政大-文)

本番のシミュレーション

  • 本番で時間切れになるのが一番悔しいと思い、とにかく大問ごとに細かく時間配分を意識した。(学習院大-国際社会科)
  • たくさん演習する中で、自分なりの問題の解き方を確立させる。苦手な範囲の発見にも有効!(慶應義塾大-法)
  • 国語はマイナス5~10分で解き切る訓練をしたおかげで、本番は文章量が多くても焦らずに解けた。(早稲田大-文)
  • 学校がない日は9時にステップに行き、すぐに赤本を解き始めました。英国社をすべて解いてお昼を食べ、午後は丸つけからスタート。3科目通してやることで、集中力も身につきました。(慶應義塾大-商)
  • 解くときは制限時間マイナス5分くらいで間に合わせるように解いた。復習は、分からないところをピンポイントで。(慶應義塾大-法)
  •  各学部の出題形式にそった時間配分を決めるために何年分も解きました。自分のやり方を見つけるのが一番だと思います。(早稲田大-文化構想)
  •  まず1年分解く→戦略(時間配分、この問題はとばしてもいいかなど)を立てる→解く→戦略を立てる→…。(金沢大-理工)

その他

  • 12月から解き始めたが、夏期講習が終わったタイミングで1回解いた方が、スイッチが入ったかなと思う。(立教大-経済)
  • 赤本はあくまで参考書。高得点が取れないからといって、それで不合格というわけではありません。間違いが多いときは「伸びしろがある」とむしろ喜んでいました(笑)。(早稲田大-教育)
  •  学部によって解き方を変えた。過去を遡っても出題形式が変わらないものは、ひたすらたくさん解いた。変わるものは、5年分くらいを3~4周。(早稲田大-社会科)
  •  自分はたくさん解くことにこだわりすぎて、不得意分野の克服に充てる時間が少なかったなと思いました。基本の確認にもう少し時間を割けば良かったと感じています。(大阪大-基礎工)
  • 家に飾ってモチベーション向上!(東京工業大-理)